狼読
【Photoshop】初心者必見!超初心者Photoshop講座〜選択範囲作成編〜
これまで3記事にわたって超初心者Photoshop講座を書いてきましたが、いよいよこの記事で超初心者Photoshop講座最終回になるのかな!?と思っています。
今回の内容は、選択範囲の作成についてです。選択範囲を作成できれば、選択範囲に「色調補正」をかけることも、選択範囲から「マスク」を作成することも、選択範囲を「削除」ことも簡単にできます。
Photoshopには多くの「選択ツール」が用意されているので、使う場面に適した「選択ツール」を選択することが、簡単に選択範囲を作成するコツになります。
選択範囲の作成
Photoshopでは、選択範囲を作成するための「選択ツール」が数多く用意されています。今回は、俺がPhotoshopを使っていくうえでよく使う「選択ツール」にスポットを当てて紹介していきます。
「自動選択ツール」を使った選択範囲
「自動選択ツール」は名前の通り、選択した色に近い色を自動的に選択してくれます。
「自動選択ツール」を使うこなすポイントは、「許容値」です。
「許容値」の値を小さくすれば選択した色に限りなく近い色のみ選択、
「許容値」の値を大きくすれば選択した色に似ている色を選択します。
つまり、選択した色とどれくらい違う色も許容して選択するかを決めれます。
また、「隣接」のチェックを外すことで、隣接していない箇所でも「許容値」に含まれる色の部分を自動的に選択してくれます。
画像を見てもらうとわかりやすと思います。画像は、「自動選択ツール」でスイカの赤い部分を選択したケースです。
1枚目の画像は「許容値」の値が小さいため選択した部分とかなり近い色のみ選択されている状態です。
2枚目の画像は、「許容値」の値を大きくしたので、赤い部分がほぼ全部選択されました。
3枚目の画像は、「隣接」のチェックを外したので、左右のスイカの赤い部分が一度の選択ですべて選択できました。
「クイック選択ツール」を使った選択範囲
「クイック選択ツール」は、範囲をドラッグすることで選択範囲を作成していきます。
境界線がはっきりしているものを選択するのに向いています。
「クイック選択ツール」を選択して、「選択範囲に追加」のアイコンを選択、「サイズ」の調整をします。
あとは選択したい範囲を「ドラッグ」して選択範囲を追加していくだけです。
選択範囲の調整は、「現在の選択範囲から一部削除」で調整していきます。
「クイック選択ツール」の「現在の選択範囲から一部削除」についてはコマンドを使うと効率が良くなります。
【Mac】の場合、optionキー
【Windows】の場合は、Altキー
を押しながらドラッグします。
覚えておいて損はありません!
「長方形選択ツール」を使った選択範囲
「長方形選択ツール」は名前の通り、長方形の選択範囲を作成するツールになります。人工物などのキッチリした物を選択するのに向いています。
「ドラッグ」することで選択範囲を作成しますが、コマンドと併用することで利便性が上がります。
正方形にしたい場合は、【Mac】【Windows】ともに「Shift」キーを押しながら「ドラッグ」します。
中心から選択範囲を作成したい場合は、
【Mac】「Option」キー
【Windows】「Alt」キー
を押しながら「ドラッグ」します。
「楕円形選択ツール」を使った選択範囲
「楕円形選択ツール」は名前の通り、楕円形の選択範囲を作成するツールになります。「長方形選択ツール」と同様に人工物などのキッチリした物を選択するのに向いています。
「ドラッグ」することで選択範囲を作成しますが、コマンドと併用することで利便性が上がります。
正円にしたい場合は、【Mac】【Windows】ともに「Shift」キーを押しながら「ドラッグ」します。
中心から選択範囲を作成したい場合は、
【Mac】「Option」キー
【Windows】「Alt」キー
を押しながら「ドラッグ」します。
「ペンツール」を使った選択範囲
「ペンツール」では、自分で点を打っていき、直線や曲線で結んで選択範囲を作成していくツールになります。
操作には慣れが必要になりますので、使って慣れていくしかありません。
しかし、慣れてしまえば、境界がわかりにくい画像などからでもきれいに選択範囲を作成することが可能なツールです。
パスで結んだ後は、「パス」を選択して、「作業用パス」を右クリックして「選択範囲を作成」をクリックします。
境界のぼかしについては少しぼかした方がおすすめです。
選択範囲が作成できたので、選択範囲部分を切り取ってみました。
選択範囲の解除!
【Mac】command + D
【Windows】ctrl + D
選択範囲から「色調補正」
選択範囲が作成できてしまえば、このあとの編集はとてもスムーズになります。
これまで紹介してきた「選択ツール」を用いて選択範囲を作成してみましょう。
選択範囲が作成できたら、選択範囲が選択されている状態で「調整レイヤー」を作成すればOKです。
今回の例は、赤いスイカを黄色のスイカにしていこうと思います。
まず、赤い実の部分の選択範囲を作成して、「調整レイヤー」の「色相・彩度」を作成します。
「調整レイヤー」の「レイヤーマスク」が選択範囲で一緒に作成されるので、「色相・彩度」の調整をするだけで、赤い実の部分だけ色が変わります。
【Photoshop】初心者必見!変えたい部分の色を変える方法
選択範囲から「マスク」
選択範囲から「マスク」を作成してみましょう。
選択範囲が作成できたら、選択範囲を選択したまま「マスク」を作成するだけです。
選択範囲がそのまま「マスク」として作成できます。
このような使い方は良く使いますので頭の片隅にでも入れておいてください。
さいごに
選択範囲の作成について紹介してきました。
Photoshopでは、とても優秀な「選択ツール」が用意されていますので、選択範囲を作成した画像の特徴に合わせて「選択ツール」を使い分けてみてください!
「選択ツール」にも適材適所がありますので、使いながら覚えていきましょう。
「ペンツール」は、ほとんどの画像においてきれいに選択範囲を作成できますが、扱いが難しいツールです。慣れてしまえばスムーズに作業できるようにもなるので、練習あるのみです。
これで、超初心者Photoshop講座も一旦終わりにしたいと思います。
前回の記事に興味ある方は読んでみてください。
第1記事「【Photoshop】初心者必見!超初心者Photoshop講座〜レイヤー編その1〜」
第2記事「【Photoshop】初心者必見!超初心者Photoshop講座〜レイヤー編その2〜」
第3記事「【Photoshop】初心者必見!超初心者Photoshop講座〜レイヤーマスク編〜」