狼読
【Ruby】Rubyのインストール手順と動作確認(Mac用)
今回は、Rubyのインストール手順を紹介していきたいと思います。また、インストール完了後に正しくRubyがインストールされているか動作確認もしていきたいと思います。Rubyのインストールはとても簡単なのでRubyに興味のある方は、記事を参考にとりあえずインストールしてRubyをさわってみましょう。
この記事では、MacにRubyをインストールしていきます。また、本記事でのRubyインストールは、Macにおいてパッケージのインストールが簡単にできるHomebrewを使っていきます。Homebrewをインストールしていない方は、簡単にインストールできる方法を紹介していますので以下の記事を参考にしてみてください!
【Mac】便利すぎる!HomebrewとHomebrew-caskのインストール方法
Homebrewのバージョン確認
Rubyのインストールを始める前にHomebrewのバージョンを確認していきましょう。バージョンが最新版でない場合は、アップデートして最新バージョンにしてからRubyをインストールするようにしましょう。最新バージョンにしておくことで、最新バージョンのパッケージを利用できるようになります。
Homebrewのバージョン確認
$ brew -v
Homebrew 2.3.0
このようにバージョンが確認できます。
最新バージョンがある場合は、アップデートしましょう。
$ brew update
アップデートができたら、バージョンを確認してみましょう。
$ brew -v
Homebrew 2.4.2
最新バージョンになっていることが確認できます。
おまけ
Homebrewが最新バージョンの状態でアップデートを実行した場合
$ brew update
Already up-to-date.
このように「すでに最新です」と表示されます。
rbenvとrbenv-buildのインストール
Rubyのインストールの前にrbenvとrbenv-buildのインストールをしていきましょう。
rbenvはRubyのバージョンを管理するためのツールになります。rbenv-buildはrbenvのプラグインです。rbenvとrbenv-buildはセットで用いられ、指定したバージョンのRubyのインストールやRubyのバージョン切り替えを担ってくれます。
まず、rbenvがすでにインストールさせていないか確認してみましょう。
$ rbenv -v
rbenv 1.1.2
のようにバージョンが表示された場合は、アップデートをしていきましょう。
$ brew upgrade rbenv
アップデートができたら、バージョンを確認してみましょう。最新バージョンになっていればOKです。
rbenvがインストールされていなかった場合は、以下の手順でインストールしていきましょう!
rbenvのインストール
$ brew install rbenv
インストールが完了したら、バージョンを確認して正しくインストールできたか確認してみましょう。
$ rbenv -v
rbenv 1.1.2
このようにバージョンが確認できればOKです。
次にrbenv-buildをインストールしていきます。
$ brew install ruby-build
これで、rbenvとrbenv-buildのインストールは完了です。
rbenvのセットアップ
rbenvとrbenv-buildをインストールできたらrbenvのセットアップをしていきましょう。
セットアップで行う主な内容は「PATHを通す」ことになります。PATHの通し方は指定のファイルに必要な内容を追記するだけですが、お使いの環境によって多少の違いがありますので、適宜読み替えてください。
シェル起動に自動実行(読み込み)してもらいたいので、みなさんが使っているシェルに合わせて追加するファイルが変わってきます。例えば、bashであれば「.bashrc」に、zshであれば「.zshrc」に追記すればOKです。
追記したい内容は以下の2文です。
eval "(rbenv init -)"
export PATH="/usr/local/sbin:$PATH"
追記するためのエディタもなんでもOKです!
エディタを使わずに追記することもできます。
例)
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.zshrc
$ echo 'export PATH="/usr/local/sbin:$PATH"' >> ~/.zshrc
上記の方法で追記する場合は、あらかじめ「~/.bashrc」や「~/.zshrc」があるか確認して、ない場合はファイルを作成してから行うようにしてください。
追記が完了したら、追記したファイル(「~/.bashrc」もしくは「~/.zshrc」)を読み込み直ししてみましょう。
$ source ~/.zshrc
読み込み直しできたら、正しくPATHが通っているか確認してみましょう。
$ echo $PATH
/Users/username/.rbenv/shims:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin
上記のように「/Users/username/.rbenv/shims:」が追加されていればOKです。
これでrbenvのセットアップは完了です!
Rubyのインストール
いよいよ本題のRubyのインストールをしていきます。Rubyのインストールはrbenvを使っていきます。
まず、公開されているインストール可能なRubyのバージョンを確認してみましょう。
$ rbenv install -l
執筆時点での安定版の最新バージョンは2.7.1です。
最新バージョン2.7.1をインストールしていきましょう。
$ rbenv install 2.7.1
標準で使っていくRubyのバージョンを設定しておきましょう。
(設定前 ruby 2.6.3)
$ rbenv global 2.7.1
※特定のディレクトリ配下で特定のバージョンを使いたい場合は、そのディレクトリをカレントディレクトリとして rbenv local を使う
rbenvによるRubyのバージョン管理、バージョン切り替えの使い方については別記事で紹介していこうと思います。
標準で使っていくRubyのバージョンが設定できたが確認しておきましょう。
$ ruby -v
設定後、ruby 2.7.1 になっていればOKです。
Rubyを使ってみる
正常にインストールできているか確認をかねてRubyを使ってみましょう。
Rubyテスト用のディレクトリを作っていきます。今回はディスクトップにディレクトリを作っていこうと思います。
ディスクトップに移動します。
$ cd Desktop
Rubyテスト用のディレクトリを作ります。
$ mkdir ruby_test
ディレクトリが作られたか確認しておきましょう。
$ ls
ruby_test のディレクトリが作られていればOKです。
ruby_testに移動します。
$ cd ruby_test
Rubyテスト用のファイルを作ります。今回、エディタはAtomを使いますが、なんでもOKですのでお好きなエディタを使ってください。
ポイント!
rubyのファイルは拡張子をrbにします。(例)test.rb
$ atom test.rb
test.rbのファイルの中身は以下のようにしておきましょう。
puts "Hello World!!"
test.rbができたら実行してみましょう。
$ ruby test.rb
Hello World!!
このように Hello World!! と表示されればOKです!!これでRubyの動作確認も完了です。
さいごに
今回は、RubyをMacにインストールする方法を紹介してきました。Rubyのインストールとバージョン管理はとても簡単にできるので興味のある方は一度インストールしてRubyをさわってみてください。
Rubyについての記事も少しずつ出していきたいと思っていますので、この記事をきっかけに一緒にRubyを勉強していきましょう。
タマリュウ
関連記事
Related Post