狼読
Rubyのバージョン切り替え方法!(Mac用)
今回は、Rubyのバージョンを切り替える方法を紹介したいと思います。
Rubyでプログラムを書いていくときや、Ruby on Rails でwebアプリ開発をしていくときなど開発環境はとても重要になっていきます。その開発環境のなかでもバージョンは大きなポイントです。バージョンの違いによって挙動が変わったり、エラーが生じて動かなくなることもあります。
Rubyのバージョンを正しく把握して開発環境に応じたバージョンの切り替えも必要になることがあると思いますので、この記事を参考にしてもらえればと思います。(目的の半分は自分用のメモですが・・・)
rbenvのアップデート
rbenvはRubyのバージョンを管理するツールです。rbenvとrbenv-buildのセットでRubyのインストールとバージョン切り替えを担ってくれます。
rbenvを最新バージョンにアップデートしておきましょう。
$ brew upgrade rbenv
Rubyのバージョン確認
現在のRubyのバージョンを確認してみましょう。
$ ruby -v
ruby 2.7.1
このようにバージョンが確認できます。
インストール済みのRubyのバージョンを確認してみましょう。
$ rbenv versions
system
* 2.7.1 (set by /Users/username/.rbenv/version)
このようにインストール済みのRubyのバージョンが確認できます。
インストール済みのバージョンに切り替えたいバージョンがない場合は、新たにインストールしていきましょう。
インストール可能なRubyのバージョン確認
$ rbenv install -l
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バージョンの一覧が表示される
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Rubyのインストール
前章でインストール可能なRubyのバージョンが確認できたと思うので、必要なバージョンをインストールしていきましょう。
$ rbenv install ○.○.○ (バージョンを指定)
インストール後、shimsへ反映させましょう。
rbenv rehash することで、「~/.rbenv/versions/○.○.○/bin/」以下に置かれている実行可能コマンドを「~/.rbenv/shims/」以下に反映させることができます。
$ rbenv rehash
新たにインストールしたRubyのバージョンが追加されているか確認します。
$ rbenv versions
system
○.○.○
* 2.7.1 (set by /Users/username/.rbenv/version)
追加されたことが確認できます。
Rubyのバージョン切り替え
これまでの手順で、新たにインストールしたRubyのバージョンに切り替えていきましょう。
切り替えには2パターンあります。
・ローカルな切り替え
・グローバル な切り替え
ローカルな切り替えとは
プロジェクト(ディレクトリ)ごとに使用するRubyのバージョンを切り替える方法です。
切り替えコマンドを実行することで、カレントディレクトリにRubyのバージョン情報の書かれた .ruby-versionファイルが作成されます。
.ruby-versionファイルがあるディレクトリ以下のディレクトリでは、 .ruby-version ファイルに記載されているバージョンが適用されます。また、グローバルな切り替えよりも優先度が高いため、プロジェクト(ディレクトリ)ごとに .ruby-version ファイルに記載されているバージョンが適用され、Rubyのバージョンが切り替えられます。
$ rbenv local ○.○.○ (バージョンを指定)
確認!
$ ls -a
.ruby-version が作成されているはずです。内容も確認してみましょう。
$ less .ruby-version
○.○.○
ローカルな切り替えで指定したバージョン情報が書いてあると思います。
グローバルな切り替えとは
パソコンのシステム全体で共通で使用するRubyのバージョンを切り替える方法です。
~/.rbenv/version のファイル内のバージョン情報を書き替えることでバージョンを切り替えています。ただし、ローカルな切り替えで説明した .ruby-version ファイルがある場合は、 .ruby-version ファイルが優先されるようになっています。
$ rbenv global ○.○.○ (バージョンを指定)
~/.rbenv/version の内容を確認してみましょう。
○.○.○
グローバルな切り替えで指定したバージョン情報が書いてあると思います。
さいご
今回は、rbenvを使ってRubyのバージョン切り替えの方法を紹介してきました。開発環境においてバージョンは、とても重要になります。インストール可能なRubyのバージョンを確認してインストールしておくことで、ローカルな切り替え、グローバルな切り替えができます。プロジェクトにあったRubyのバージョンに切り替えてください。